骨粗しょう症とは

骨粗しょう症のイメージ写真

骨粗しょう症とは、老化やカルシウム不足、運動不足、喫煙や飲酒、閉経による女性ホルモンの減少などが原因となって骨量が減少する病気です。骨がスカスカになり、脆くなるので、わずかな衝撃でも骨折をきたします。骨粗しょう症による骨折から要介護状態に至る人が少なくなく、これが大きな問題となっています。

このような方は骨粗しょう症の検査を行うことをお勧めします

  • 50歳以上の女性で痩せている
  • ご家族に大腿骨骨折をした方がいる
  • 煙草を吸っている
  • ステロイド薬を使用中の方
  • お酒を大量に飲まれる方
  • 糖尿病の方
  • これまで過度の食事ダイエットをされたことがある方 など

女性は50歳になる前に検査を

高齢の女性を中心に、骨粗しょう症は年々増加の一途をたどっています。特に、女性ホルモンの分泌が低下する更年期以降に多く見られます。エストロゲンには、骨の新陳代謝に際して骨吸収を緩やかにし、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きがあります。閉経してエストロゲンの分泌量が減少してくると、骨吸収のスピードが速まるため、骨形成が追いつかず、骨が脆くなってしまうのです。50歳になる前に、一度は骨粗しょう症の精密検査を受けるよう、お勧めいたします。当院では最新(2022年11月現在)の骨粗鬆症検査装置を導入しています。

骨粗しょう症の治療

骨粗しょう症の発症には、老化や閉経以外にも食事・運動習慣などが大きく関与しています。そういう意味で骨粗しょう症は骨の生活習慣病とも言え、そのため食事・運動療法も骨粗しょう症の予防と改善には欠かせません。また、かつては薬物治療の選択肢は内服薬のみでしたが、現在は種々の注射薬も開発され、個々の状態にあわせて有効な薬剤を選択することができるようになりました。