腕の痛みなどでお悩みの方

腕の痛みのイメージ写真

腕が痛くて日常生活に支障が出ている、腕や手の痺れがなかなか治まらない。こういった症状にお悩みの方は、当院をご受診ください。薬物治療やリハビリテーションなどを導入し、治療を進めてまいります。

頚髄症

頚髄症の主な症状

  • 手の感覚に違和感がある
  • 指先が痺れてうまく動かせない
  • 食事中に箸を上手く使えない
  • 特に段差がないところでもつまずく
  • 手足に力が入らない
  • 肩が痛い
  • うまく排尿できない など

頚髄症の原因・治療

椎間板ヘルニアや頚椎症、靭帯骨化症などで脊柱管が狭くなり、神経を圧迫します。これに伴い、手指を上手く動かせなくなったりします。特に50歳以上の男性に起こることが多いのですが、若年で発症するケースもあります。

頚髄症の症状が比較的に軽度のときは、内服薬や湿布によって痛みを和らげます。痛みが強いときは神経ブロック注射も行います。頚椎を固定する装具を数週間ほど装着することもあります。神経の圧迫が強いときは、手術によって余分な軟骨を切除したり、骨を固定したりします。必要に応じて運動療法なども行います。

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群の主な症状は、腕の痛みや痺れです。腕を上げる動作時に痛みが強まることがよくあります。首の筋肉と鎖骨・肋骨との間で腕につながる神経の束や血管が圧迫されることで腕や肩甲骨周囲に痛みが生じます。治療は、痛みを和らげるため鎮痛薬を服用しますたり、物理療法や運動療法、装具を用いたりします。症状が改善しないときは、手術で圧迫組織を除去することもあります。

肘部管症候群

肘部管症候群の主な症状は、小指側の痺れです。肘の内側にある肘部管と呼ばれる部分の神経が圧迫され、思うように手を動かせなくなります。麻痺が進行すると、手の筋肉がやせてきたり、小指と薬指が変形したりします。

繰り返し肘に負担をかけているとリスクが高くなるので、仕事やスポーツで肘を酷使する人は要注意です。特に、野球の強豪チームの投手の場合、変化球などで手や肘に複雑な荷重をかけることが多く、肘部管症候群になりやすいと言われています。

治療にあたっては、患部を安静にし、お薬によって痛みを抑えますが、基本的には手術をした方が良いと言われています。

手根管症候群

手根管症候群の主な症状は、手の痺れ、チクチクとした痛みです。物を上手く掴めなくなることもあります。親指の付け根部分の膨らみが減っていく場合もあります。

詳しい原因は不明ですが、女性や手をよく使う人に起こりやすい傾向があります。手には親指から薬指までの感覚を支配する正中神経が通っており、手関節の部分では手根管によって覆われています。このトンネルが何らかの理由で圧迫されると、痺れなどが生じるのです。

治療にあたっては、内服薬や注射などによる薬物治療を行い、リハビリなども取り入れます。治りにくい方の場合、局所麻酔による手術も行います。